2012-03-27

心ない一言

『言』という字を横にすると、口からたくさん言葉の棒が出ています。

口を使った言葉やことわざがありますね。口は災いの元、口車に乗る、口火を切る、口八丁手八丁・・・など。口は様々な要素に関与することを表しています。
先日、ある言葉のやり取り(会話)を聞いていて感じたことを書きます。
NWとは全く関係ないのですがお許し下さい。

Aさん♂とBさん♀は久しぶりに出会いました。Bさんは、更年期障害の脂質代謝異常という病気と貧血からくるむくみがひどくここ最近10キロ以上も太ってしまいました。Bさんを知っている人は、誰もがBさんはみるからに太ったね、という感じに見えます。
そこに、久しぶりに出会ったAさんがBさんを見て・・・ちょっと驚いた様子で、次にニヤニヤしながらBさんの耳元で言いました。

『痩せました?!』

 一瞬まわりは、どうしよう?という空気になりました。
見るからに太ったBさんに、痩せました?と茶化すように言ったAさんには悪気はなかったと思いたいのですが、言われたBさんは返す言葉がありませんでした。太ったことを一番気にしているのはBさん本人ですから。失意のままBさんは、

『年齢とともに背負い込むものが多くて、経験と一緒に脂肪まで背負い込みました』

と作り笑顔で答えました。相手の背景も事情もわからず、またそんなに親しくない間柄でありながら、女性にとってはものすごくデリケートなことをズバッと嫌味を込めて言う必要があったのでしょうか?この心ない一言で、BさんはAさんのことを素直に受け入れる心を失ったように私は思いました。ここで、『久しぶりに見ない間にちょっと太った?どうしたの?』と聞くと場も和んだかもしれません。このブログを読んでくださっている中にきっと心当たりのある方がいらっしゃると思います。どうか、これからはこんな風に言わないであげてくださいね。

言葉は、心の表現で一番手っ取り早い手段ですが使いようで武器にもなることをわかってほしいのです。リアルだけでなくネット上でもこういう事象をよく聞きます。
言葉は、大事に大事に使いたいものです。人を思いやる気持ちがあれば、簡単なことです。(福)

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